テスラ辞書
LFP(リン酸鉄リチウムイオン)バッテリー
2022.02.28
2020年後期のMIC(ギガ上海)ファクトリーで製造されたモデル3スタンダードレンジプラス(SR+)に初めてLFPバッテリーが搭載された。
このLFP(リン酸鉄リチウムイオン)バッテリーは、中国CATL製でモデル3SR+には合計50kWhのバッテリーとして搭載されている。
従来、LFPはエネルギー密度が低いため、BEVには不向きと言われておりましたが、テスラとCATL社の技術提携によりCTP(セルトゥパック)技術によって
航続距離が稼げないという弱点は克服されており、冷却やBMSもLFPバッテリー向けにリファインされている。
LFPバッテリー搭載にはメリットも多くあり、他のリチウムイオンバッテリーよりもコストが安くなり、電池特性も良く稼働温度範囲は広く低温にも強い。
また、BMSの管理により放電深度(DOD)が高い精度でマネジメントされており、充電回数(サイクル)が最大限に行えるようになっていたり、満充電(100%)での運用も可能にしている。