テスラ辞書
TPMS
2022.02.06
Tire Pressure Monitoring System(タイヤプレッシャーモニタリングシステム)
タイヤの空気圧を測り、電波を利用して車両側にデータを送るシステム。
電池式なので数年に一度は交換が必要(現在電池だけの交換は不可)
TPMSによる空気圧警告
(気温変動によるもの)
秋口になって急に気温が低下すると、TPMSのタイヤ空気圧警告(黄色い数字)が表示されることがある。このときは通常、全部のタイヤの空気圧が低め(例えば2.6 kPa程度)で、一つが警告閾値に達して黄色く表示されていることが多い。気温変動による警告においては、4つのタイヤの空気圧の差は0.2以下であることが多い。
この場合は、ガソリンスタンド(GS)などで規定の圧力にする。テスラ車は一般に3.1程度であることが多い。なお、GSは一般に、危険を防止することに協力的なので、エアチェック(空気入れ)だけでも快く応じてくれることが多い。
(パンクによるもの)
TPMSによるタイヤ空気圧警告がでたときに、一つのタイヤだけが他のタイヤより0.3 程度低いなら、パンクした可能性が高い。以下は、そのような例である。
この場合は最寄りのガソリンスタンド(GS)に向かう。向かう途中もタイヤ空気圧を常に見て、急速に減らないこと(スローパンクチャーであること)を確認しながらゆっくりと向かう。
空気圧が2.0を下回ると、それ以上走行することは危険なので、次の記述を参考にする。GSでタイヤを確認してもらい、釘が刺さっていれば、修理可能なことが多い(ショルダー部分に刺さっているときはタイヤ交換が必要なときもある)。
以下は、通常の(ショルダー部でない=平らなところの)釘の踏み抜きによるパンクの様子である。
釘を抜いて、孔を大きくして(ブジー)、のりを付けたゴムを刺して、頭が飛び出ている部分を切り、空気圧を整えればすぐに修理が完了する。タイヤを外しても良いが、それをしなくても通常は修理可能である。修理時間は慣れているスタッフであれば15分程度である。
以下は、修理直後に、飛び出している部分を切った状態(修理完了状態)である。このまま走行でき、飛び出ている部分は自然と磨耗して平らになる。水が付着しているのは、修理箇所から泡がでていないかどうか見ることで、完全に修理できたかどうかを確認するためである。
警告が表示されたときに、TPMSの数値がどんどん減るときは、大きなパンクを生じている。例えば、タイヤの片減りで孔が空いた場合などは、急速に空気が漏れる。その場合には、慎重に、しかし1〜2分以内に、可能な限り惰性で路肩にゆっくりと寄って停止する。その後は一般にレッカー移動になる。
(空気圧が2.0以下のとき)
一般に2.0以下のような値が表示されるのは、孔が大きい場合に見られるので、走行するとしてもわずかしかできないことが多い。
車に搭載されている空気ポンプ(電池やシガーライター電源で作動する)[例]があれば、それで3.0程度にして、TPMSの数値を見ながら走行する。減り方を見ることにより、「あとのどの程度走行できるか」が概ね分かる。
以上のように、TPMSは極めて大切な役割を担っている。TPMSがついていない非純正ホイールを装着することには大きな危険があることを認識する必要がある。