オートパイロットとは別次元!FSDで巡る、家族5人アメリカ1,500kmドライブ旅
2025.09.17
皆さんこんにちは。TOCJのブログ記事企画「テスラオーナーズファイル」を担当する、Mina(ブログ「ポルシェがわが家にやってきた」管理人)です。
今回は、私が先日アメリカでテスラのFSD(Full Self-Driving)を実際に体験してきたお話をお届けします。想像を遥かに上回る性能の高さに大興奮のレポートをお楽しみください!
2025年7月末の約1週間、私、夫、子供3人の家族5人でアメリカ旅行に行ってきました。旅のルートは、ラスベガスを拠点にグランドキャニオン、セドナを回り、再びラスベガスへ戻るというコース。移動はすべてテスラのFSDで行うという、ちょっとしたチャレンジ旅でもありました。
ここでいきなり現実的な話をすると、円安の影響もあり、アメリカ旅行はかなり大きな出費で、飛行機代もホテルも高い。ラスベガスのホテルはアメリカ国内では比較的安めとはいえ、家族5人分となると、やはりそれなりの価格となります。
だからこそ「これは一生に何度も行けるものではない!心してFSDを体験しよう」と、準備を万端に整えて出発しました。
今回の旅の大目的であるFSD搭載のテスラのレンタルには、「Turo」というアメリカのカーシェアアプリを使いました。
Turoは日本の「Anyca」のようなサービスです(残念ながら、Anycaはサービス終了してしまいましたが…)。事前にTOCJの方から「FSDが本当に機能する車かどうか確認しておかないと、あとでトラブルになるよ」と教えていただいたことから、夫が事前にしっかり調べ上げ、FSDが正常に機能するテスラのレンタカーを探しました。
結果、私たちの旅行日程中に借りられるFSD搭載車は、ラスベガスで3台しか見つかりませんでした。意外と少ないです。サイバートラックもありましたが、レンタル料が高額すぎたため、今回はモデルYを選びました。
クルマの受け取りは指定ホテルの駐車場。Turoのアプリのメッセージ機能を使い、「このクルマかな?」「それだよ!」というやり取りの末、オーナーが遠隔でドアを開けてくれ、カードキーで出発。なお、スマホキーが使えるかと思いきや、今回は使えませんでした。
いざモデルYに乗り込んだはいいものの、カードキーの在り処は見つからないし、出発の仕方もわからない。しかも、我が家のモデル3ではモニターに表示されているDとRが、モニターにない!? 実は今回借りたのは先代のモデルYで、DとRはシフトレバータイプだったのです。「なんや、レバーにあったわ」と安心したのも束の間、なぜか警告音が鳴り出しました。「どうなってるん!?」とパニックになりながらも、やっとのことで出発できました。
やはり日本のアプリやレンタカーサービスの方が親切ですね。「さすがはアメリカ」と思ってしまいました(笑)。
そして、駐車場を出てから一旦停止し、FSDの設定をオン。ナビを設定すると、そこからはほとんどFSDが運転してくれました。
お店の駐車場など車線がわかりにくい場所は自分で操作した方が安心だと思い、自分の手で運転しましたが、一般道も高速道路も、グランドキャニオンもセドナも、昼も夜もFSD。トータルで1500kmくらいはFSDで走行したと思います。
しかもその間、人間が介入したのはたった1回だけ。左折時にFSDがなかなか発車しなかったので、軽くアクセルを踏んだ程度で、あとは全部FSD任せでした。
実際にFSDを体験してみて、特に「これはすごい!」と感じたポイントを4点ご紹介します。
①運転が想像以上に自然
FSDを体験する前は、ロボットのようなもっとカクカクした運転だと予想していました。しかし実際は、むしろ人間より自然で滑らか!
歩行者がいればしっかり減速して止まるし、高速道路でもスムーズに追い越して、自然に走行車線へ戻る。右左折の前には事前に車線変更もしてくれるし、交通整備中の道路では徐行運転も完璧。
本当に「運転が上手い人の助手席に乗っている」感覚でした。
② 土地勘ゼロ、運転ルールがわからなくても安心
アメリカの車道は、赤信号でも車が来ていなければ右折しなければならない、踏切では一時停止しないなど、日本とは異なる交通ルールがいくつもあります。もちろん速度制限もあります。FSDはこういったアメリカの交通ルールを全部把握したうえで、アメリカの運転基準にのっとって運転してくれるんです。
また、日本にはほとんどないラウンドアバウトもアメリカにはたくさんあるのですが、これも難なく的確なタイミングで合流してくれました。
ほかにも、「この分岐点、私が運転していたらロサンゼルスに向かってたかも…」というように道を間違えそうになったタイミングも、FSDのおかげで正しいルートを進むことができました。
このように、FSDは現地のルールを完璧に理解して運転してくれるので、「知らない国ではFSD一択!」と感じました。
③ 目的地までの充電残量を計算して、道中のスーパーチャージャーを経由してくれる
目的地までの距離と充電の残量をFSDが自動で計算して、充電が必要であれば、自動でナビにスーパーチャージャーを経由地に設定して、連れて行ってくれるのも本当に便利な機能でした。
セドナからラスベガスへ戻る際、当初立ち寄る予定だったスーパーチャージャーだと、到着する頃には充電が8%予定。かなり充電がギリギリになってしまいそうだったため、ヒヤヒヤしていました。すると、FSDが自動で手前のスーパーチャージャーに目的地を設定変更してくれ、充電に余裕を持って到着。FSDの賢さに感服しました。
しかもアメリカはテスラの台数が多い分、スーパーチャージャーの台数も多い。田舎のスーパーチャージャーでさえ、常に数台のテスラが充電していました。ちなみにサイバートラックにも2台出会えましたよ!
④ 圧倒的な安心感と快適さ
そしてFSDの素晴らしさは何よりも、人間が運転するより圧倒的に安全・安心・快適なことです。
もちろんオートパイロットも優れた技術ですが、FSDはまったくレベルが違います。AIが360度見渡して、常に最適な判断をしてくれるのですから、人間の視野なんてまったく敵いません。
思い切りの良さとメリハリのある運転も絶妙で、「このタイミングでないと、絶対に車線に入れないよね」という場面で、しっかり自然に対応してくれる。ほんとに凄まじかったです。
異国の地でこんなにも安心安全、快適に長距離ドライブを楽しめたのは、まぎれもなくFSDのおかげです。
FSDを体験して、これから改善を期待したい点は「視線を外すと、ハンドル操作を促されること」。FSDに頼りすぎず、人間が前をしっかり見て、いざという時には操作できるように構えておくことは大前提ですが、この点がもう少し緩和されると嬉しいと思いました。
とはいえ、いつかロボタクシーのように、運転中に映画を見ることができる、なんて未来も想像してしまいます。
それでも、現状でここまで高い完成度に到達しているFSDは本当に素晴らしいです。
こうしてFSDを体験して強く思ったのは、「日本でもいち早くFSDが開放されてほしい!」ということ。「日本の道路は狭く複雑で実用化が難しい」という話もありますが、日本は交通マナーが良い人が多いので、実装されれば事故も減り、より安全な社会になると思います。
テスラジャパンさん、頑張ってほしいなぁ!
もしFSDに興味がある方は「百聞は一見にしかず」とお伝えしたいです。ぜひ一度、実際に体験してみてください。の何倍も完成度が高いです。「アメリカの技術だから、雑なところがあるんじゃないの?」と勝手に思い込んでいた自分を反省しました(笑)。本当に素晴らしい体験でした。
次はぜひ、FSDが体験できる他の国にも行ってみたいですね。
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記事執筆後の2025年8月20日、テスラジャパンが、FSD (Supervised)のテスト走行を本格開始の内容をXに投稿しました。
日本でのFSD解禁が現実味を帯びてきましたね!
FSD (Supervised)のテスト走行を本格開始
*国内リリース時期は、弊社開発状況及び規制当局の許認可に依存します。
https://x.com/teslajapan/status/1957986432926249405
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