テスラの情報
保証が期間が終了したテスラ車両の救済プロジェクト<モデルSの電動格納ドアハンドル編>
2023.03.28
Kenji.F
モデルSは空気抵抗を改善するためにドアハンドルがボディ面とツライチになるように、自動で格納されますが、故障することがあります。筆者のSも二箇所故障しテスラにて保証内交換して頂きました。正規の修理だとドアハンドルユニットASSY交換になるので、作業は早いし直るのは確実です。
ですが、保証が切れた車両ですと有償修理になりASSY交換ですと工賃を含め中々のお値段になります。
そこで、保証の切れた車両の救済として、ASSYではなく不具合箇所だけを修理するサービスをしている、茨城の満商会さんを訪問し相談に乗って頂きました。部品と色々なアドバイスを頂き、次の日に自分で修理と解析しました。
結果は内部の金属部品の破損(鋳物部品の割れ)でした。 これは多くのモデルSにて高確率で発生する症状で、同じドアで何度も発生する人も居るくらいの、アルアル故障です。 私のSは最新型のGen3でしたが、壊れました。
ただ、直すだけでは正規の修理と同じです。それではつまりません!
そこで、私のアイディアを盛り込んだデーターを友人テスラオーナーのA氏に送り、アルミ材使って三次元切削で作って頂きました。これは純正よりも強度がかなり改善されています。(そのうち強度比較試験するつもりです)
A氏とは色々なアイテムを一緒に開発・製作して、なんだかんだで楽しんでおります。
この様な素敵で楽しい仲間が増えるのも、テスラの不思議で素晴らしいところです。
更に他のジェネレーションのハンドルユニットについても調査しました。
GEN1や2で、よく壊れる箇所としてハーネス断線があります。
調査して、判明しましたが、、、この配線の取り回しと線材選定では、断線しても仕方ないですね。線はスイッチポッティング剤の硬い所付近で屈曲し、劣化してくると固くなるのでトラブルが発生しやすくなります。硬く劣化した配線では毎回のドアハンドル動作に耐えられなくなり、芯線が金属疲労しやがて切れてしまっています。
これもハーネスを改良することで長寿命化できます。コレも色々なノウハウがあります。
私が調査した内容と改善すべきアイディアは、ビーライト(大阪)さんと満商会さん(茨城)へ随時情報共有しております。
現在、本件の技法を使った強化修理を施工して頂けるよう進めて頂いています。
両社は保証を終えたテスラ車の駆け込み寺的存在でもあります。本当に助かります。
※編集者注:
識者によるとドアハンドルを持ったままドアを締めると今回破損していた金属部品に負担がかかり、度重なると壊れるきっかけとなりそうとのこと。モデルSユーザーは要注意ですね。
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