テスラのある生活
パワーウォールのある生活
2023.02.12
こんにちは外山と申します。北海道、十勝の農家で小麦、大豆、ジャガイモ等の生産を行っております。
太陽光パネル、パワーウォールとテスラをつないだ生活をしていますので、このことについて皆様にご紹介させていただきます。
2012年に太陽光パネルを設置しました。ご存じの通り、北海道は広いです。敷地(宅地)には余裕があるため、太陽光パネルは屋根の上でなく野立てで組みました。
南向きに SHARP製9.9kWです。当時蓄電池は高価だったので、発電した電気はホクデ ン(北海道電力)にすべて売電していて、使う分は北電から買っていました。買う分-売った分が実電気代となり、当時の売電価格は42円とそこそこよかったので、設備投資の回収に充てることができました。
同じく2012年に日産リーフも購入しました。バッテリー容量は24kWの初期 型のモデル。10年乗っていて12万キロを走りました。
リーフは月額 1500円 (後に2000円)でチャデモ使い放題のZESP2を契約し、また家庭では200V のコネクターをつないで主に深夜電力で充電していました。
今、ガレージにModel 3とリーフが並んでいるのですが、Model 3はリーフの5倍は走るので長距離ドライブはやはり快適です。
リーフは近場の買い物車として今でも頑張ってくれています。
パワーウォール2は2019年10月に発表された際に即座に予約登録をしました。
取付が完了したのは2022年4月です。台数は13.5kWhを1台取り付けました。もっと早く取り付けたかったのですが、ホクデンの認可がおりなかったり、いろいろありまして伸び伸びになってしまいました。
(参考に6~9ヶ月かかると言われますが、場合によってはもっと延びます。)
パワーウォールを導入しようとしたきっかけは売電の終了です。「太陽光発電の固定価格買取期間満了」というものです。私の場合2022年2月に終了となりました。なので、パネルで発電した電気をパワーウォールに貯めて、自分たちで使おうとかなり早くから準備を進めたのですが、結局伸び伸びになってしまい、売電終了の時期に設置が間に合わなかったのは残念でした。
テスラは2015年に青山ショールームでモデルSを見た際にいいな と思っていました。
実際には黒のModel 3ロングレンジを2021年12月にオーダーして2022年3月に納車です。結局パワーウォールが一番最後に届きました。
2022年4月から太陽光パネル、パ ワーウォールとテスラ(日産リーフも)をつないだ生活が始まりました。
昼間パネルで発電した電気は自家消費→パワーウォール→EVの優先順位で充電されるように設定してあり、それでも余った分は売電します。日が沈むとパワーウォールの電気を自宅に供給します。
天気予報を確認して、曇りや雨の予報が出ているときは、パワーウォールに貯める電気量(バックアップ量)を調整(推奨は20%)しますが、はじめは難儀しました。ギリギリまで電気を使おうとバックアップ10%まで絞っていたら、その日の天気が悪く発電がいまいちで、系統から電気を買うこともしばしばありました。最近は慣れてきてなんとかなっています。天気予報であまり充電されないことが分かっているときはバックアップ率をしっかり上げて、時には夜間の買電もして、貯めて備えるといったこともしてい ます。
スマホでコントロールできるというのがミソで、わざわざ家に帰って、パネル操作をしなくても、外出先からコントロールできるということにメリットを感じています。
理想を言えば、現状の自給率が80%なので我が家ではパワーウォール1.5台分の容量があるとちょうどいいのですが、とりあえず1台で回しています。
まず、経済的なメリットです。
2022年11月の電気代はなんと3000円でした。
今年初めての冬を迎えますが、おそらく月1万円いかないくらいでいけるのではと考えています。北海道の冬をこの電気代で乗り越えられるメリットは絶大です。(しかもモデル3を以前と変わらない距離数乗り回しながら)
次に防災面のメリットです。
2016年8月に3つの台風が連続して北海道に上陸、接近して川の氾濫で本当に大変でした。
2018年9月にマグニチュード6.7の北海道胆振東部地震がありました。
この台風と地震があったとき私たちの地域は24時間近く停電しました。町の 中心部は復旧が早かったのですが、市外地の復旧は遅かったです。
2021年12月も大風で倒木による断線や電柱が折れたため、3回目の停電が発生しました。
2022年12月は大雪による断線から4回目の停電が発生しました。
北海道だけでなく、日本全国どこでも災害リスクがあるわけですから、いざというときに電気があるというのはとても助かります。
最後に環境面のメリットです。
100%ではありませんが、電力を化石燃料のみに頼らず、自家発電と自家貯蔵で賄い、車も充電できる。エネルギーの地産地消がある程度できるようになりました。私は農家なので、食料も地産地消です。日本のエネルギーと食料の自給率はご存じのとおりです。北海道だからこそできるのかもしれませんが、かなり自立した生活は送れるようになりました。10年使った太陽光パネルは定格9.9kWに対して最大で8.7kWしか発電しなくなりましたがまだまだ現役です。十勝の太陽の恵みで発電した電気で生活やカーライフを賄える事にワクワクです。
お住いの地域や住環境、生活スタイルによって変化すると思いますが私の場合は、パワーウォールのある生活に大きなメリットを感じています。
皆様のご参考になれば大変うれしく思います。
2012年:太陽光パネル9.6kwを自宅に設置
2012年:日産リーフ24kw購入
2016年8月:3つの台風被害により長時間の停電
2018年9月:北海道胆振東部地震により長時間の停電
2019年10月:パワーウォール予約
2021年12月:Model 3 予約
2021年12月:大風による停電
2022年3月:Model 3 納車
2022年4月:パワーウォール設置
2022年12月:大雪による一部地域断線からの停電
最後までお読みいただきありがとうございました。
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