テスラのある生活
テスラでできるだけ船を使わず東京から日本最北端の宗谷岬に行ってきました(前編)
2023.07.02
みなさん、こんにちは。今年の6月にテスラモデル3ロングレンジで日本最北端の宗谷岬に行ってきました。その際の顛末であるとか行こうと思った動機について皆さんと共有したいと思います。
私は2022年の2月にテスラモデル3をポチり3月末に納車となりました。それまでに乗っていた車はトヨタのマークXの3.5L車で、3月末にマークXで有明のテスラのサービスセンターまで行き、マークXを置いて、納車されたモデル3で帰宅してきた次第です。
新しもの好きですのでオートパイロットが試したくて購入してすぐに仙台の実家までモデル3で走ってみました。モデル3LRは満充電時で570kmの航続距離がありましたので、仙台までの400kmは無充電で到達できます。そして、仙台スーパーチャージャーで使った分の電気を充電したときに、たった1400円しかかからなかったことに衝撃を受けました(当時の価格です)。マークXで仙台まで行くとハイオクの給油で8~9千円ほどかかってましたので「うわ、やっす」と思ったものです。
しかも、これまでは仙台までの約5時間を高速で行くと神経がすり減ってとても疲れていたのですが、オートパイロットにまかせていると楽でまったく疲れていないことに気が付きました。
「これはすごい。遠くへ行くのはもうテスラで行けば良いのでは?」と思いました。
何回か仙台と東京の間を往復しているうちに「単に仙台まで行って帰ってくるのは芸が無い。車なんだから寄り道して色々なところに行ってみたら良いのでは?」と思うようになりました。新幹線で移動していた際は思いつかなかったことです。車は機動力が高くていいですね。
そして、高崎に寄ったり会津に寄ったり山形に寄ったりするようになりました。
私は15年ほど前から趣味でピアノを弾くようになったのですが、2011年頃に札幌に単身赴任していた頃にできたピアノ仲間たちと、6月に札幌でピアノの会をやろうという話が持ち上がりました。
6月に北海道といえば生ウニの季節でもあります。ご存知ない方にご紹介すると、ウニの本場である北海道の積丹半島のウニの漁が6月に解禁され、朝とれたウニを、ミョウバンなどに通さずご飯にのせて食べる「生ウニ丼」が6月~8月だけ食べれるのです。ミョウバンに通すとウニにすこし苦味が出てしまうのですが、生ウニはミョウバンを通さないのでウニ本来のうまみが味わえます。毎年多くの札幌人が、この季節に生ウニ丼を食べに積丹半島を訪れています。そして札幌人は積丹半島に行くのに車を利用します。
「それであればテスラで札幌に行こう」と思いました。
また、札幌赴任時代、とうとう訪れずじまいだった稚内や日本最北端の宗谷岬にも行きたいと思いました。ついでに北東北など、自分があまり行ったことがないところものんびり観光しながら回りたいと思いました。紹介が遅れましたが、私は一昨年定年退職しており時間はたっぷりあります。
札幌赴任時代、ゴールデンウィーク中に北海道一周気ままな旅を経験したことがあります。その際は、どこまで行けるかあまり考えず、暗くなりそうになったら適当なところに泊まるという旅をしました。かなり大雑把な旅でした。
さすがにそのような旅をテスラでするのは現状の充電環境を考えると無理です。そこで、GoogleマップやGoGoEVを使って観光や宿泊の計画を立てました。Googleマップは、観光地やホテルまでの移動にどのくらいの時間がかかるかを確認するのに用い、GoGoEVはEV充電器を備えるホテルがどのあたりにあるのかを見つけるのに使いました。
余談ですが、GoGoEVと同様にEVsmartでもEV充電器の設置場所を調べられますが、EVsmartでは宿泊施設で絞り込むことができず、今回の目的には適しませんでした。
さらに余談ですが、私は月額会費がかかるeMobilityPower系の充電カードは所有しておらず、充電の課金に使えるのは月額会費がかからないToyota Wallet、WAON、Nanaco、エコQ電しか持っていないのですが、GoGoEVはそれらの課金システムでの絞り込みができないんですね。ここは改善していただけると助かるところです。
新型コロナが5類になったことで、ANAやJALが顧客を呼び込もうと格安の7千円チケットをばらまいたこともあり、沖縄や九州・四国に飛行機で行き、現地でレンタカーを借りて各地を回りましたが、その際にも観光地めぐりがどのくらいの時間でできるかはGoogleマップに相談していたので、追加される作業は「どのホテルならEV充電器を備えているか」だけです。これは面倒と思う人には面倒でしょうが、旅行の準備作業というのは楽しいものです。
レンタカーの話をしましたので更に話を脱線させてください。自分はテスラモデル3に乗り始めたとき「この車に慣れてしまったら、普通の車に戻れないかもしれない」と思ってました。
でも、実際はそんなことはありませんでした。ウインカーがテスラが左側でレンタカーだと右側なのはときどき混乱しますが、アクセルペダルを踏んでもエンジン音ばかり大きくなってなかなか加速しないことや、アクセルペダルを戻してもブレーキがかからないことは、運転し始めてしまえば問題なく対応できます。やはり長年手足のように使ってきたおかげでしょうか。
ただ、一度、テスラの癖が出て、車を離れる際に窓を全開のまま鍵もかけずに離れてしまったことがありました。テスラであれば車から離れれば自動的に窓と鍵をしめてくれるところですが、レンタカーはそうではありません。しかも、テスラと違って遠くからアプリを使って窓をしめたり施錠することもできません。このときはさすがにあせりました。
そういうわけで、いよいよ出発です。出発日に泊まるホテルでは、EV普通充電器が1台しかないので、故障してたり誰かが先に使ってたりしてないか心配でした。
一泊目に限らず、「充電しよう」と思っていた場所で充電できなかった場合の対処については「そうなったときに考えればいいかな」と思い事前にはあまり考えていませんでした。とは言え、やはり不安でした。
そのあたりが実際にはどうだったかは後編でお話ししたいと思います。
<後編に続く>
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