EVレーサー・モンドスミオさんが語る!EVレースとテスラオーナーとの出会いで広がった世界
2025.01.20
皆さん、はじめまして。
TOCJのブログ記事新企画「テスラオーナーズファイル」を担当する、Mina(ブログ「「ポルシェがわが家にやってきた」」管理人)と申します。
この企画では、テスラ新参者の私が、テスラオーナーの皆さんにインタビューし「どのようにテスラライフを楽しんでいるのか」「テスラに隠された魅力とは何か」といった内容をお届けするもの。
すでにテスラをお持ちの方には「こんな楽しみ方があるのか!」と思っていただけるような新しい発見を、そしてまだテスラに乗ったことがない方には「テスラってこんなに面白いクルマなのか!」と感じていただけるような魅力を、余すことなくお伝えしていきます。
第三回目のゲストはモンドスミオさんです。
モンドスミオさんのお仕事はシステムエンジニア。その一方で、レーサーとしてEVレースで熱戦を繰り広げるテスラオーナーであり、2024年に開催された全6戦のEVレースでは、EV-2クラス全戦優勝を飾った実力者です。また、コーヒー豆の調達から焙煎までを行う焙煎士としての顔も持つ、多趣味・多才ぶり!
今回はモンドスミオさんに、EVレースの面白さやテスラで広がった新たな世界についてお伺いしました。
「僕にとってテスラとは、『EVレース』や『テスラオーナーコミュニティ』との出会いのきっかけとなり、人生をより豊かにしてくれた特別な存在。
テスラと出会い、オーナーコミュニティの後押しによって、僕はEVレースという新しい世界に飛びこみました。そして、そんなコミュニティの協力や支えがあったからこそ、EVレースで活躍することができています。
テスラのある生活は、単にカーライフが充実するだけでなく、世界やコミュニティが広がるワクワクにあふれています!」
私自身、テスラオーナーのコミュニティには、単なる車好きの集まりとは違う、オーナーどうしの強い結束を感じています。
そんなオーナー仲間の存在が、モンドさんがEVレースという未知の世界に飛び込むきっかけとなったというのは、とても興味深いですね。
ところでモンドさんがテスラに出会ったのは、どのようなきっかけだったのでしょうか。
「以前はマツダ『ロードスター』やスバル『WRX』などの国産車で、サーキットを走るのが好きでした。これらの車は国産車なのでランニングコストが安く、走行性能、スポーツ性能に定評があったので、『これらの車を選んでおけば間違いない』と思って乗っていました。
そんなある日、カーシェアサービスでテスラに乗れることを知りました。もともと車に興味があったので、『面白そうだから乗ってみよう』と軽い気持ちで借り、運転してみることに。
いざ走り始めた瞬間、『これは今まで乗ってきた車と全く違う…!』と衝撃が走りました。ただ交差点を曲がっただけなのに、そのスポーツ性能の高さを実感したんです!
今まではガソリン車、それもマニュアル車の操作が楽しいと思いながら車を運転していました。一方でテスラはEV車で、マニュアル車の操作なんて必要ない。
でも、そんなことは全く関係ないくらい、テスラのボディの動きに感激しました。
『今この車に乗っておかなければ。』そう思い、すぐにテスラ『モデル3』を購入したんです」
モンドさんが最初に味わった走りへの感動、私もすごくよくわかります!
私も最初にテスラに乗った際、走り始めてたったの2秒で「今まで乗ってきた車と全然走りが違う…!」と驚きました。
さて、そのように思いがけなくテスラを購入してから、なぜモンドさんはEVレースに出場することになったのでしょうか。
「『モデル3』が納車される前から、テスラオーナーたちとSNSを通じて交流していました。そこで、サーキットで走るのが好きなことや、以前レースに出場した経験があることも話していました。
そして、僕の『モデル3』が納車されたちょうどその頃に、『テスラでEVのレースに参加している人がいるから見に行こうよ』と誘われ、見に行くことに。実際にレースを見てみると、日本でも有数の実力あるドライバーがガソリン車ではなく、EVであるテスラで参戦していることが新鮮で面白く感じましたね。
すると、『モンドさん、レースに出たことがあるんでしょう?テスラでEVレースに出てみなよ!』とコミュニティの仲間たちから、大盛り上がりで勧められてしまって(笑)。
ただ、僕のモデル3はRWD(後輪駆動)で、レース用の車としては馬力がなく、当時のEVレースでは出場できるクラスがありませんでした。
すると、コミュニティの仲間の1人が、EVレースを主催する日本電気自動車レース協会(JEVRA)の理事にかけあい、なんと僕のテスラが出場できるクラスを新設してくれたんです!
そうなると、僕はEVレースに出場して期待に応えるしか、選択の余地はありませんでしたね(笑)」
なんというテスラコミュニティの熱量!
でも、テスラに乗り始めて間もない中で、未知なるEVレースに出場することを決めたモンドさんの好奇心と探究心もさすがの一言です。
モンドさんが実際に初めてテスラでEVレースに出場した際、どのような点が印象的だったのでしょうか。
「EVレースは、通常のガソリン車のレースと全く異なる特徴がいくつもあり、『すごく面白い!奥深い!』と一気に引き込まれました。
ガソリン車のレースでは、タイヤやブレーキの使い方など、車の特性を捉えて最大限のパフォーマンスを発揮することがドライバーに求められます。一方EVレースでは、これらの要素に加えて、次の2つの要素がドライバーに求められます。
1つ目は『バッテリー残量のコントロール』。
現在のEVのほぼ全ての車が、バッテリー全開ではレースを走りきれません。できるだけバッテリーを温存し、ライバルと順位を競い合うシーンでいかにそのバッテリーを使えるかがポイントになります。
2つ目は『バッテリーやモーターの温度管理』。
サーキットスピードで走ると、バッテリーやモーターの温度が上がります。現在の多くのEVは、温度が上昇するとソフトウェア制御でパワーが制限されてしまう仕様になっています。速いタイムを出しつつ、温度を高めないコントロールも必要になってくるのです。
このような要素が勝敗を分ける要因となりますが、この複雑さがEVレースの面白さでもあります。
そして、ガソリン車のレースの場合、排気量の大きな車が有利になりますが、EVは必ずしもそうではないところも面白い点。
テスラの場合、上位モデルだと温度の出力制限があるため、レース後半になるとパワーが出にくくなりますが、僕の『モデル3 RWD』はその出力制限がないので、逆に最後までパワー全開で走行することができ、後半で上位クラスの車を抜ける可能性もある。これは私の車の良い特性です。
現在EVは発展中で、まだ完全な車はありませんが、どんどん改良されてきています。こういった特性を皆さんに知っていただき、『今回出場するあの新型車は、後半までパフォーマンスを維持できるだろうか』という観点からもレースを見てもらうと、より楽しんで観戦できると思います。
こんなレースの世界、楽しみ方があるということをもっと皆さんに知ってもらいたいですね!」
EVレースは、ドライビングテクニックだけでなく、車の特性に合わせたマネジメント戦略が勝敗を分けるなんて、新しいレースの楽しみ方!すごく興味がわきますね。
他にもEVレースならではのこんな特徴も。
「レースといえば、『ヴォーッ』『パシュン!』という大きな音が鳴り響くのを想像すると思いますが、EVレースはその轟音がないのも、皆さん驚かれると思います。
ガソリン車のレースだと、シフトダウンや回転数が伸びている時の大きな音が、迫力があってかっこいいですよね。でも、その音が一切ないのがEVレースなんです。聞こえるのは、風切音とタイヤのノイズ音だけ。なので、レース中に観客席でも仲間と会話ができ、観戦がとても盛り上がります。その違いも楽しんでもらいたいですね」
テスラオーナー仲間の後押しにより、EVレースに参加することになったモンドさん。2024年に開催された全6回のEVレースでは、EV-2クラス全戦で優勝するなど、目覚ましい活躍をされています。
「ありがたいことに最高の戦績を残すことができましたが、これもひとえにテスラオーナーコミュニティの応援やサポートがあったからこそ。
EVレースに私が出場できる新しいクラスを作ってくれた方、車のラッピングをしてくれた方々、レースで走りやすいよう車を改造してくれた方…。
特に、かつて『スーパーGT ガルフレーシング』の監督を務め、今シーズンは選手としてEVレースで総合優勝を果たした八代公博さんには、車の走らせ方から戦略、チューニングの極意など、EVレースについて多くの知識や考え方を教えていただきました。
八代さんをはじめ、自分一人では決して出会えないたくさんの方々と出会うことができたのも、オーナーコミュニティのおかげです。
EVレースにも勝敗はもちろんありますが、それ以上にテスラオーナーどうし、EVレースのレーサーどうし支えあい、楽しさを共有して、お互いの世界を広げている。そんなコミュニティや世界に出会うことができ、『テスラを買って本当によかった!』と心から思います」
モンドさんがレースで活躍できるのは、オーナーコミュニティの皆さんの力強い協力や声援があったからなんですね!
このように、温かい仲間に応援されるのは、モンドさんの誠実で明るく、感謝の気持ちが溢れているお人柄があってこそ。私も今回のインタビューを通して、ますますモンドさんのご活躍を応援したくなりました。
EVレースやオーナーコミュニティの存在により、テスラを単なるマイカーではなく、新たな世界を広げる相棒のように考えているモンドさん。
最後に、今後のテスラとの人生の展望をお伺いしました。
「僕には『やってみたいと思ったことは果敢にチャレンジし、もっと人生の楽しみの幅を広げたい』という思いがあります。その思いがある上で、テスラは人生のさまざまな新しい扉を開けてくれる大切な存在です。
EVレース、レースを通して出会った数々のオーナー仲間、自ら焙煎したコーヒーのサーキットでの提供など、テスラのおかげで新しい世界がどんどん広がりました。
これからもテスラやオーナーコミュニティと一緒に過ごす中で、新たな経験が待っていると思うと、今から楽しみです!」
単なる移動手段ではなく、人との繋がりや新たな世界を広げてくれるテスラ。
新参者のテスラオーナーの私も、これから様々なオーナーに出会い、テスラを通した新しい経験ができそうな予感がして、期待が膨らみました!
モンドスミオさん、お忙しい中貴重なインタビューのご機会をいただき、ありがとうございました。
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校正・編集
平澤 歩
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