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タイヤ空気圧警告が点灯したら・・・
2022.10.25
タイヤ空気圧警告は、黄色い色のマークです。
タイヤの断面に、エクスクラメーションマークが表示されています。
これがでたときは2つのパターンが主に考えられます。
季節の変わり目では、それまでの暖かい日が一転して急に寒くなるときに、表示されます。
以下の写真では、ライトの下に黄色で表示されています。
このとき、アイコンをクリックするなどして、4つのタイヤの空気圧を表示してください。
(もし表示されないときは、純正でないホイールなどで、TPMSが装着されていないことを示します。危険なのでTPMSを装着するようにしましょう=TPMS(テスラ辞書))
4つのタイヤのうち、黄色で表示されているものが、指定空気圧よりもとくに下回っていることは分かると思いますが、そのときに大切なのが、全部のタイヤの空気圧の差が、0.2 bar未満であることです。
これは、気温低下により、全体的に空気圧が低下していることを意味します。つまり、パンクではないことが分かるわけです。
空気の体積と温度の関係は、シャルルの法則に従います。
摂氏30度(絶対温度303度)の空気が、摂氏10度(絶対温度283度)に冷えるとき、体積は、283/303 = 93.4%程度になります。
ですので、摂氏30度のときモデル3の空気圧を指定値である2.9barに合わせ、その後摂氏10度まで低下すると2.7barまで落ちることになります。
これに(季節が変わって時が経ち、空気も抜けていることを考えると)2.6bar以下となり、警告灯が点灯するというわけです。
ちなみに、写真の左上には「寒冷時推奨圧力値」という数値が記載されています。
これは「気温が低下したとき」という意味ではありません。
空気圧はタイヤが冷えているとき(走行前)にチェックすべきですが、この「タイヤが冷えているとき」を意味します(テスラジャパンで意味を確認しました)。
「寒冷時」は一般に気温を示しますので、とても紛らわしい表現なのですね。つまり、「推奨圧力」と考えれば良いそうです。
これは最近アプリでも表示されるようになりました。
運転的ドアの後ろ側にも、以下のようなシールに表示されています。
(単位には、bar, kPa, psiがあります =違い(他のサイト)
警告を放置すると、空気圧が低いまま走行することになり、燃費が落ち、またドライバビリティ(操縦性)が低下します。
それだけではなく、怖いのは、パンクしたときに、すでに警告がでているので、本当に危険なレベルになるまでわかりにくい事が挙げられます。ですので、警告がでたらなるべく早く空気を入れてください。
ガソリンスタンドでは、ガソリンを入れなくても、空気を入れさせてもらえることがほとんどです(ほとんどの場所で無料です)。これは危険を防止するために、積極的に協力するような体制が基本だからです。
躊躇なくガソリンスタンドで入れましょう。セルフのスタンドでは、移動可能な空気入れが設置されていることが多いです。
車に備え付けの(あるいは購入した)、USB から電源をとる、携帯用の空気入れでもOKです。ただし、ゲージの大きさは、ガソリンスタンドにあるものが大きいので、より正確に入れやすいです。
パンクは、今はほとんどがスローパンクチャー(釘などで空気が漏れるようになったが、ゆっくりと抜ける)です。それでも、警告がでたときは、
一つのタイヤのみが0.3bar以上の差で空気圧が低下していることが多いです。
下の例では、右後輪が、0.5bar低下していますね。
これは危険なので、可能な限り速やかにガソリンスタンドに行く必要があります。
この際、車載の空気入れがあるときは、規定圧までいれて、なるべく早く向かいます(空気圧が1.5barを下回ると操縦性に顕著な支障を来します)。
TPMSがついているので、リアルタイムで空気圧を見ながら走ることができます。速度を低く保ち、なるべく早くガソリンスタンドで修理しましょう。
修理は釘踏みの場合は極めて容易で15分程で終わり、料金も数千円のことが多いです。
パンクの例については、テスラ辞書(TPMS)を御覧ください。
昨今は、釘踏みによる急激なパンク(空気圧の低下)はあまり起きないのですが、ひとつ、テスラに起きやすいものとして重要なのは、タイヤの偏摩耗が原因して、内側のスチールまで露出しているようなケースです。
このようなタイヤの摩耗が限界まで行くと、突然空気が抜けるので、抜けきるまでに30秒〜60秒しかありません!
高速道路走行中は、自動的にに4つのタイヤの空気圧が表示されますが、あっという間に減っていくことがわかりますので、なるべく惰性で(ブレーキを踏まず)路肩まで逃げて下さい。
テスラのタイヤの残り溝は、外から観察するのではなく、前輪であればかならず舵をいっぱいまで切って、左右の内側の残り溝を確認しましょう。とくにモデルXはこれが起きやすいことが知られています。
また後輪は、覗き込んで見るようにしましょう。
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